2012年05月23日

「食べた?」「食べてない?」

お食事後30分くらいしたころに認知症のある方に対して

「今日のお食事はどうでしたか?」と尋ねると

「え?私はまだ食事はもらっとらんよ」と答えが返ってくる。


冗談かと思いきや顔は真剣です。
この光景は決して珍しいものではありません。


認知症を患われている方が短期記憶が難しいので昔の事に比べて、ついさっきのことを覚えておくことが苦手です。物の置き場所や最近のニュースのことなど。

「最近のニュースで何か気になったものはありますか?」と尋ねた時に

「いや〜、今日はまだニュースを見てないから」
「色々ありすぎて急に言われても・・・」

など言われる場合は周囲の人はちょっと注意をした方がよいくらいです。




さて、こちらから尋ねて「食べてないよ」と答えられる分はまだよいのですが、在宅で「わしはまだご飯をもらっとらん。早く何か食べさせなさい。わしを飢え死にさえる気か」など言われるようなこともよくあり対応に苦慮するものです。


このような時にはどのような対応をすることが望ましいのでしょうか??



大切なのは「食べたか」「食べてないか」をはっきりさせることではありません。

本人に「いかに納得をしていただくか」が大切です。


何しろ認知症の方が言われることを訂正することの大半は無意味で、逆に双方の関係を悪化させてしまうことが多いからです。
その方にとって「ご飯をまだ食べていない」というのは紛れもない事実であり、それは周囲が何と言おうと変わらないからです。

もちろん認知症が初期のうちは説明することで納得する場合もあります。

その場合にも鉄則は「決して怒らない、否定しないこと」だと思います。

「ほらさっきみんなでお食事したじゃないですか。お魚を食べましたよ」
「ん〜、そうだったかな〜。そう言われればそんな気もするけど・・・」
「もしもお腹が空いているならお茶菓子でも持ってきましょうか?」

てな具合にいけるといいですねるんるん



しかしそうでない場合、「ご飯を食べていないと言ったのにボケていると馬鹿にして食べさせなかった」という記憶が強烈に残ってしまい(不思議とこのような出来事は残ってしまいます)、近所の人に言って回ったりするのです。

先日紹介した映画「わが母の記」でも認知症を患っている母が同居の娘に対してきつく言う場面がありました。


しっかりとした対応をすることで関係の悪化は避けたいものです。

下に対応例を紹介しますので、困った時には実践してみてください。



@食事は済んでいることを丁寧に説明する。

さっきも紹介しましたように説明で納得をしていただける場合もあります。この場合は決して相手が物忘れがあるということを指摘しない方がよいです。もしも納得してくれなかった場合も深追いはせずに「そうですね、私の方が間違っていたのでしょう。何か準備しますので待っていてください」など相手の非を隠して自分の非にしてしまうのです。そうすれば相手もそれ以上怒る必要はありませんから。


A今から準備をするところですので待っていてくださいと説明。

このように対応をすると「あ、そうですか」と納得して部屋やリビングに戻られることが多いようです。ただし認知症がある程度進行していると何度も同じ事を繰り返してしまうこともあります。
最終的に耐えかねて「さっき食べたばかりでしょう!」と怒鳴ってしまったりすることもしばしば。
そこで怒ってしまったばかりに後々苦労をするかもしれません。ここはぐっとこらえましょう。


Bおにぎりやお菓子などの軽食を準備する。

食べたのを忘れたんだから仕方がない。少し食べてもらいましょうというこの対策。もっとも相手を怒らせることなく納得していただける対応ではあります。
ついでに一緒にテーブルでおやつとお茶を食べて雑談をし、徐々に話を逸らすことで「食事を食べたい」という欲求から気持ちをずらすことができる場合もあるのです。
ただし、食べすぎも身体に悪いですし病気で食事制限がある方の場合などは注意してください。



この「認知症の介護について」の項目では様々な症例についての対応も紹介してますが共通しているのは「相手を否定しないこと」だと思います。
相手の気持ちを考えて何を望んでいるのか考えてみましょう。ひょっとすると食事ではないところに欲求がある場合も少なくないと思います。



余談ですが「食べてないのに食べた」という方より「食べたのに食べてない」という方の方が多いです。
なぜでしょうか??



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posted by まいづる at 22:01| Comment(0) | 認知症の介護について

2012年04月24日

以前はやっていたことをしたがらない

今日は久しぶりに認知症の方への対応方法についてお話したいと思います。


テーマはブログタイトルにもなっている


「以前はやっていたことをやりたがらない」


仕事上、たくさんのご家庭に訪問して要介護者の心身の状態について話を聞かせていただきます。


デイサービス利用の方の場合は利用時の過ごし方をよりよいものとするために趣味や特技がないか尋ねるのですが、たいていの場合は「趣味や特技ねぇ〜、特にないねぇ」と言われてしまいますバッド(下向き矢印)

後でご家族に話をきくと「昔は編み物をしていたけど最近はしなくなってしまいました」というような返答をされる。


単に高齢になり身体が衰えてきたからしなくなった可能性もありますが、認知症では初期から意欲の低下がみられることが多いのです。
ここで一緒に住むご家族が「ひょっとして・・・」と思うことができるとその後がだいぶん違うでしょう。


しかし家から外に出る事もなくじっとテレビをみて過ごすような毎日を過ごしていると身体も心も弱ってしまいます。
なんとか活動的に過ごせるような働きかけが重要になります。


ではどんな働きかけをするとよいのでしょうか??


@ そのうちまたやりたくなるかもしれないので見守る。
 
この方法でよい効果が得られる可能性はかなり低いと思います。
この後も何度も出てきますが「なぜやりたくないのか」を考えることが重要です。
待っていればやり始めるのであればとっくに実行しているのではないでしょうか。


A 「何もしないでじっとして、このままじゃボケちゃうよ」と必要性を説明する。

私も休みになるとパチンコや競艇に行っている父に「年をとってもできるような趣味を今から作っておかないと認知症になるばい」なんて言ってしまう人間なのですが、そんな時、父は決まってこういいます。
「ボケたらボケたときたい!」
まぁ私の父は認知症ではないですが一緒のことでしょう。言っている側は心配して言っているのですが相手からすると余計なお世話です。自分が癌になることを心配する人が多いですが、自分が認知症になることを真剣に考える人はまだまだ少ないのが現状ですから。
認知症は「忘れたことも忘れる」のですからこのような説明をした場合は怒らせるだけに終わってしまうように感じます。


B 一緒に趣味活動をする、本人がやりたくなる環境を整える。


なぜ何もしたがらないのでしょうか?それを考えることがとても大切です。
体がだるいから??やり方を忘れたから??失敗するのが心配だから??
ひとつひとつ原因を探っていくことで解決することもあります。
もしもやり方がわからなくなっているのであれば、一緒にやってお手本を見せる事でできるかもしれません。
失敗を恐れているのであれば、失敗しないような方法を考えてみましょう(難しい場所はしてあげるなど)
気持ちが沈んで何もしたがらない状態であれば医療機関へ受診してみることも有効です。
最初はしないと言っていたけれど、周囲の人が楽しそうにやっていて、さらっと参加を提案すると案外参加したりしてわーい(嬉しい顔)環境づくりも重要です。



認知症の方は物事の内容は忘れてしまいますが、感情は残ります。
失敗して落ち込んだ感情もうやだ〜(悲しい顔)は残るし、成功して笑いあった時には楽しかった感情わーい(嬉しい顔)が残ります。

ですから我々デイサービススタッフは成功感情が残るように、学習療法を提供する時にはその方が解く事ができるものを、作業活動もその方が完成させられる状態のものを提供するようにしています。


やりたがらない事の裏側にはきっと何かがあるはずですexclamation×2

無理強いするのではなく、やりたくなる環境や方法を提案していくことで、少しは改善されるかもしれませんよるんるん




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posted by まいづる at 15:06| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年12月20日

「盗られた」への対応について

認知症の症状が進行していく中でよくみられ、最も困るのが「被害妄想」。

とりわけ「盗られ妄想」は対応が難しいものです。


デイサービスの中でも時々みられます。


「私の財布知らない?確かに持ってきたのにないのよ。」
「こんな泥棒がいるようなところには2度と来たくない。」


もちろんデイサービス内でそのようなことは起こっておらず、「財布を盗られた」気持ちが高ぶってくると周囲の方から白い目で見られたりします。

なくなったものが実際にはあるものであればいいのですが、昔使っていた洋服だったり小物だった時には探しても出てくることは絶対になく八方塞がり。


さて、ご利用者さまがスタッフに何か伝える時、その方は何か困っていて、何らかの対応を求めています
何よりもそこが重要だと私は考えます。


ケースによって対応の仕方はさまざまで、正解の対応なんて決めきれないのですが結果をみるとその対応がよかったのか悪かったのかはわかるはずです。
スタッフが対応した結果、よけいに興奮してしまうようなことがあったとき、その原因はご利用者さまではなくスタッフの対応にあったと考えていったほうが次につながると思います。


実際にうちのスタッフが対応していた様子とその結果をいくつか紹介したいと思います。



@デイサービスに到着してからそれまでの状況を説明して泥棒がとっていた形跡はないことを説明する。

この対応での結果は五分五分といったところでしょうか。「そうね、じゃあ私が家に忘れてきたんだろうね」と納得されることもあれば「そんなはずはない、誰かが盗ったのよ」と納得されないこともありました。この対応の成果はスタッフとご利用者さまの信頼関係に比例しているようにも感じ取れました。



Aそれは困りましたね、と一緒に探す。

この対応だと時間はかかりますがスタッフの対応には納得していただけることが多いように感じられました。結果として探し物は出てこないので徐々に疲れてしまいます。そこで「○○さんが帰った後も探してもしも見つかったら届けます。おうちにあるかもしれないので家も探してみてください」というと応じてくださることも。ただし「盗られた」という部分に執着が強いと「なくしたかもしれない」という論点をずらしたこの対応には納得いただけない可能性もありますね。
「盗られた」と「なくした」は全然違いますから。



B「まぁまぁ。それは大変ですね。とりあえずお茶での飲みませんか」

論点をはぐらかして話題を変えようという作戦ですが唐突すぎて失敗です。それどころじゃないご利用者さまには火に油。「この人は私の悩みを親身にきいてくれない」と激怒することでしょう。
しかしAの対応の後にこのような対応で論点をずらすと落ち着いていただけることが多いようでした。



C家族に電話したとみせて「自宅にあったそうですよ」と説明。

見つかったという架空の出来事をでっちあげて納得させてしまおうという荒業です。場合によっては効果覿面で一発で落ち着かれますが、嘘で納得させてしまうということでスタッフの心が痛みます。
痛まなくてはなりません。痛まない人は介護には向かないと私は思います。
また認知症だから忘れるだろうと思っていたら、「見つかったという印象的なこの出来事」をしっかりと自宅に持ち帰り、家で大騒ぎになってしまうかもしれません。



D話をとにかく傾聴してニーズを探る

いつ、どこで、何を、盗られたのかじっくりと話をききます。聞いているとどうしようもない矛盾点があると思いますが指摘してはいけません。たとえ盗られた時間にデイサービスにいなくてもです。
そのうえでご利用者さまが何を望んでいるのかを探ります。場合によってはただ話を聞いて欲しいだけの時もあります。一緒に探してほしいのか、犯人を見つけて吊るし上げてほしいのか。
私の経験からしますと、犯人をみつけて吊るし上げたい人なんてほとんどいません。「あの人が盗ったとよ。私のことチラチラ見よったもん」と犯人がその方の中で決まっている場合は対応が難しいですが、それでもまずは傾聴から始めるのは基本ではないでしょうか?



E無視しちゃう
何度説明しても理解をしていただけないうえ、自分は業務が終わりそうにないくらいに忙しかったためスタッフがついとってしまった対応。聞こえないふりをして前を通り過ぎてしまうとか。
私は見逃しません。ご利用者さまが孤独に押しつぶされそうな寂しい表情でうつむいているのを。




認知症状が出現すると周囲は「またか」と思うような場面に多く遭遇します。
しかしそれらの全てはご利用者さまからは初めてのできごとばかり。
そのつもりでいないとご利用者さまからの信頼を簡単に失うでしょう。


そういえば以前勤めていた会社でこんなことがありました。
盗られ妄想がある方がいてスタッフが「ここに物を盗る人なんていません」「持ってきていないだけです」と一方的に説明したのち、他利用者が間違えて自分のカバンに入れていたのが見つかったのです。
「盗られ妄想があるから」と決めつけていくのではなく、いかにご利用者様に親身になって接することが重要かがここにでてきていました。


時折周囲から「そんなにゆっくりと話を聞くような暇はないです」と言われることがあります。
でも問題を放置した結果、余計に興奮させてしまい長時間の個別対応を余儀なくされることも少なくないです。
火は小さい内に消しておいた方が被害が少ないです。ここでいう被害は利用者さまが被る被害を指します。


盗られ妄想の対応について大切なのは「被害者はご利用者さま」ということではないでしょうか?




今日の記事は書いているうちに熱くなってしまいました。熱いけどスタッフブルーでお送りしました手(チョキ)




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posted by まいづる at 19:58| Comment(2) | 認知症の介護について

2011年11月10日

デイサービスの秋の装い

10月のハロウィンも終わりましたのでデイサービスのハロウィン飾りは早々に取り払いました。


次に飾ったのは秋という事でこちら手(チョキ)

P1070363.JPG


100円ショップで揃えた「もみじ」をたくさん入口付近の天井に飾りましたぴかぴか(新しい)

これでデイサービスに来た全ての人が秋を感じることができまするんるん

当事業所には認知症を抱えておられる方もいます。

認知症になると日付や曜日などがわからなくなっていきます。
認知症状が進行すれば季節が分からなくなり夏なのに厚着をしたり、冬なのに半そでで出かける人も少なくありません。

しかし、そのような人々は自分が記憶を保てなくなっていること自体は感じている方がほとんどで、それが周囲に知られることを嫌がります。

あたりまえですよね。
誰だって失敗はしたくないですし、失敗するかもしれないと思えばしないのが一番です。


そこで、デイサービスの中には常に季節を感じることができるようにディスプレイをするように心がけています。

日付もホワイトボードを見れば書いてあります。

常に会話のヒントが見渡せばあるのです。

P1070367.JPG


このように周囲にヒントを置くなどして、不安を取り払い自信を持って過ごせるように支援することを「リアリティ・オリエンテーション」と言います。

この技法を使うことで認知症の方も積極的に他者とかかわる事ができるようになるのでするんるん

みなさんも会話の中などにヒントを入れて答えやすいようにして会話を心がけてみてくださいぴかぴか(新しい)





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posted by まいづる at 17:57| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年09月10日

ドレッシングの選択権

高齢になるとたくさんのものを失います。


それは仲のよかったお友達であったり、頑張ってきた仕事であったり。

ゆっくりと自分で時間を使えるはずなのに、意外と「すること」や「やりたいこと」「やらなくてはいけないもの」が少ないもの。



前もこのブログで書いたかもしれませんが、失われるもののひとつに「選択」というものがあります。
普通に生活をしていると様々な選択を私たちは繰り返しています。


飲み物は何を飲むか、掃除をしようか、トイレに行こうかなどなど・・・。

しかし、自分でお茶を準備しようとすると「しなくていい」と言われ、掃除をしようとすれば「危ないから」と言われ、トイレに行こうとすれば「どこにいくのですか」ときかれ・・・。

周りから常に監視をされ、何かしたくても「しなくてよい」ことが増えるのです。


この地味な喪失は、ボディブローのように本人の「考える力」「生きる力」を失っていくものです。



そこで「まいづるデイサービス」では日常の小さなこともできるだけご利用者さまに決めて頂くように心がけています。
もちろんデイサービスの1日の流れもありますので、何でもかんでもというわけにはいきません。

でも探しているとスタッフが勝手に決めちゃうことも多いのも事実。
常に選んでいただこうと考えていることが大切です。

たとえば・・・今日のブログのタイトルにもなっているドレッシング


DSC02675.JPG



まいづるデイサービスの冷蔵庫には「和風ドレッシング」「フレンチドレッシング」「しそドレッシング」「マヨネーズ」「ごまドレッシング」など数種類のドレッシングが常に用意されています。
食事のメニューの中にサラダがあった場合には、あえてドレッシングはかけずに配膳。


そしてご利用者さまに選んで頂くのです。
みなさん、サラダの内容をみて「どのドレッシングがあうのか」一生懸命。


この小さな選択をしていただくことが私たちはとても大切だと考えています。






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posted by まいづる at 11:19| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年08月01日

介護者の思い込みが高齢者の可能性を奪う

今日の記事に書くことは最近私が再認識したことです。

「認知症の介護」というカテゴリーよりも「高齢者の介護」という方が正確かもしれません。



先日サービス担当者会議(各介護サービス事業所の担当者が集まりケアマネージャーを中心に本人の在宅生活が継続できるように話し合う会議)に参加をした時のことです。


デイサービス利用中に「美容室に行きたいがどこにあるかわからない」としきりに言われていたことについて「今は外にひとりで出ると迷子になるのではと心配があるのかもしれませんね」と私は話をしました。

その際、ご家族から「でも今もスーパーまでは買い物に行っているんですけどねぇ」と言われたのです。


実は私、今もひとりで買い物に行っていると思っていなかったのです。

つまりそのご利用者さまを「ひとりで外にでることができない人」と見ていたのです。


介護で最も難しい事のひとつは「自立支援」だと思います。

その人ができることをスタッフは見極めなくてはいけません。

介護者はできないところは援助をします。


つまり介護者が「できない」と決めたが最後、その人は「実はできるかもしれないことをする場面を失う」のです。


そのような介護者の誤った思い込みの積み重ねが本人から可能性を奪い、居場所を奪うことにつながりかねないのです。
こうなると認知症状というものは安易に進行してしまいます。


我々は高齢者のケアを行う際に「まだできるかもしれない」「どうすればできるのか」と考えなくてはならないと再認識したのでした。






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posted by まいづる at 19:16| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年07月26日

薬を飲み忘れるんです

認知症の方が在宅で生活をしていると、薬をしっかりと服用するにはどうすればいいかという問題にぶつかることが多くあります。

高齢になると様々な薬を服用していることが多く、特に朝は重要な薬があります。
また糖尿病をもっておられる場合などは服用を忘れることで低血糖などの症状が出てしまうことも考えられるのです。

できるかぎり忘れないようにしなくてはなりません。


しかし認知症の方に対して「どうして忘れるの!!」と叱っても、好きで忘れているのではないですから改善にはつながりません。


薬を忘れる原因を探って、その原因を取り除いていくようにしましょう。
下に例をあげてみます。


1錠剤を飲むのが苦手なのではないか?
嚥下(飲み込み)の機能が低下していて錠剤や飲みにくいかもしれません。また苦いから飲まない方もおられます。
医師や薬剤師にお願いして薬を粉末状にしてもらうようにお願いしてはどうでしょうか?
粉末だと苦くて飲まない方もいるので、甘いものに混ぜることで服用できる場合があります。

2服薬の時間を忘れてしまう。
認知症になると新しい事象を覚えることが難しくなるので、それまでに薬を飲む習慣がない場合は服薬を忘れるというよりも覚えていないことが考えられます。
この場合、一番確実なのは服薬の時間や服薬の時間には誰かが傍にいて確認をすることです。。
しかし介護をするご家族も仕事や家事などありいつも一緒にいることは困難かもしれません。また必ずいないといけないことはストレスになることも考えられます。
訪問介護や訪問看護など在宅サービスを利用して対応することもできるかもしれません。
またデイサービスの利用で昼食時の服用を確実にして、朝の服薬もお迎え時に確認することができます。

服薬カレンダーなどを使用して習慣になるように、援助していくこともよいかもしれません。

薬がたくさんあるとどれが朝の薬かわからなくなることがあります。
薬局で一包化をしてもらうようにお願いすると「朝」「昼」「夕」「寝る前」など書いてそれぞれひとつの袋に入れてくれますよ。

服薬忘れも心配ですが、過剰な服用も心配です。
血圧が下がる薬を服用されている方が、服用されたことを忘れて短時間に2回分服用すると必要以上に血圧が下がってしまいます。

認知症の方がご家族の中にいる場合は、きちんと服薬できているか確認を時々するようにして、忘れているようなことがあれば早めに対策をたてましょう!!

posted by まいづる at 17:14| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年07月21日

佐々木先生の認知症研修会

今日は「土用の丑の日」

お昼御飯は「うなぎのかば焼き」でしたぴかぴか(新しい)

DSC02210.JPG


スタッフも少しいただいたのですが、おいしかったですわーい(嬉しい顔)
スーパーで格安で売っているウナギとは身の厚さや柔らかさが全然違いました。




余談はこれくらいにしまして・・・・・。



鰻を食べてご満悦のご利用者さまがお昼寝をしているころ、隣の部屋では社内研修がはじまりました。



今回は御所ヶ谷ホームクリニックの佐々木先生に認知症に関する講演をしていただいたのです。

すごく為になる話で認知症に対する考え方が少し変わっていくように感じられました。
私たちの日頃のケアがどんなに重要かを思い知らされました。

DSC02214.JPG




「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」など様々な認知症について分かりやすく説明がありました。
やはり認知症の方を理解するうえでそれぞれの症状や特徴にあったケアを行うことはとても重要なようです。


特に印象的だったのは病理的にはアルツハイマーでも臨床的にはアルツハイマーでない事象があるという話。

臨床的には「年相応の物忘れがあった」となっても病理的には「脳に老人斑がありアルツハイマーである」というようなことがあったというのです。


これってすごいことですよね。


周囲が認知症を理解して、その方に安心と役割、居場所を用意することで人は認知症でありつつも認知症にならずにすむ。

介護者の関わりによって、認知症の発症・進行を遅らせることができるかもしれないのです。



認知症の方が安心して暮らせる社会を作ることは社会を支える我々の責務のひとつだとおもったのでした。





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posted by まいづる at 19:31| Comment(0) | 認知症の介護について

2011年05月28日

高齢者の1日の水分摂取量目安

雨が続く福岡。
台風の進路も心配です。

そして雨が続くということは紫陽花の季節。

今日はスタッフのNさんが自宅に咲いた紫陽花を持ってきてくれました。
DSC01638.JPG


外の雨音に耳を澄まし、紫陽花を眺めながらの優雅なお茶の時間です。


瑞々しい風情に心惹かれます。
紫陽花にはたくさんの花が咲いているように見えますが、実は花に見えるひとつひとつは「がく」なんだそうです。
植えている場所の土壌の性質で花の色が変わることはご存知ですよね(要因のひとつです)

そんなことを調べていたら、綺麗な花だけど毒性があるそうで食べちゃいけないんだそうですあせあせ(飛び散る汗)
日本では、飲食店などが毒性を持つアジサイの性質を知らずに料理に使用してしまい、経口摂取した客が中毒する事故が発生しているとのこと(Wikipediaより)がく〜(落胆した顔)




さて、雨があがるたびに、どんどん暑い夏が近づいてきます。
皆様ご存知の通り熱中症の季節でもあります。

まいづるデイサービスでは1日1000CCの水分補給を目指しています。

利用中は時間を決めて水分補給に努めています。
入浴の前後はもちろん、デイサービス到着時、朝の会の後、食事時、体操前、おやつの時間など。

いつも同じお茶では飽きてしまうので麦茶、煎茶、そば茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、ポカリスエットなど様々な種類を用意しています。

高齢者になると、体内の水分が減り、健康を保つ機能が低下するため、環境や病気の影響を受けやすくなり、容易に脱水をきたすようになります。

高齢者でなくとも水分補給は大切な季節です。
面倒くさがらずに水分はしっかりと摂取しましょう。

また介護をされるご家族も、しっかりと水分が摂取できているかを気にかけるようにしましょう。
そんな小さな気づきが異常の早期発見に繋がります。

起床時・就床前には必ず水分を摂って脳梗塞などの予防をしましょう手(チョキ)


あ、言っておきますけどアルコールは水分補給にはなりませんからねexclamation×2




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posted by まいづる at 19:56| Comment(2) | 認知症の介護について

2011年05月06日

こんな時どちらの味方になる?

こんにちは。

今日の福岡は半袖で大丈夫なくらいに暖かいです。
雨が降らず、ダムの水がかなり少なくなっているとのことで水不足が心配ですたらーっ(汗)


さて、まいづるデイサービスは「物忘れ」に対するアプローチをしっかりと行うことで、物忘れがひどくなることを防いだり、その他の問題行動が出現しないようにすることを目標のひとつに掲げています。

当然、ご利用者の中には「認知症」の方も多数おられます。


そんな認知症の方とスタッフの関わり方を紹介したいと思います。



デイサービスに来てからお昼ご飯の時間が終わるくらいになると、ソワソワとされる方が数名。
この時間はゆったりとお昼寝をされる方、テレビを見られる方、リハビリをされる方、おしゃべりをされる方など自由に過ごせる時間です。

おしゃべりをしている方に耳を傾けると・・・・・耳


Aさん「だいたい私はなんでここにおるとやろうか??」

Bさん「さぁ、なんでやろう」

Aさん「そろそろ、帰ろうかな。家族のもんはなんで迎えにこんとやろうか??」

Bさん「気をつけて帰りなさいね。(スタッフを手招きして)この方帰るそうよ」



デイサービスはご利用者の家ではありません。
私たちスタッフは「帰りたい」と思えることは大切だと考えています。

しかしかといって「じゃあ、送ります」と言えないのも事実。


スタッフ「そろそろ帰られたいのですね。ご飯も食べたましたしそろそろ帰りたいですよね」

Aさん「そうたい。大体なんで息子は私を連れてきといて迎えにもこんとやろうかむかっ(怒り)やかまし言わんといかんちっ(怒った顔)電話しちゃらんねexclamation×2


このやり取り、私がショートステイやデイサービスなどの在宅介護サービスに従事するようになって、何度も何度も聞いたことのあるやり取り。
本人の帰りたいという思いを否定しないように対応しなくてはなりません。

しかし、ここで本人の話を肯定すると「家族」が悪い人になってしまいます。

家族を擁護して本人に納得していただくか。
それとも本人を擁護して家族を悪い人にしちゃうのか。




スタッフ「実は、私は息子さんから帰りがけAさんを送って下さいと頼まれているんですよ」

Aさん「そげんこつね。じゃあなんで息子は自分でこんとやろうか」

スタッフ「どうも今日はお仕事の都合で来られないらしいのです。いつもAさんのことを大切に思っておられる素敵な息子さんですね」


Aさん「うーん、そうでもなかよ」

スタッフ「どんな息子さんだったんですか」

Aさん「そりゃあ、言う事きかん息子やったとよ〜・・・・・・・・・・」



10分後



スタッフ「では、夕方になったら車でお送りしますからそれまで楽しまれてくださいね」

Aさん「ありがとうねー」



まぁ、こんな簡単に事はすすみませんが、こんな対応を心がけています。

正解な対応かどうかはわかりませんが、そもそも正解があるとは思いません。


でもしっかりと本人と不満を受け止めることと、そこから話を発展させて少しずつ話の主題をずらしていくことがよいのではないかと考えています。




posted by まいづる at 14:35| Comment(0) | 認知症の介護について